2013年2月26日火曜日

ケララでのトリートメント体験〜エラキリ〜

スネハパナ(油剤内服)3日間を無事終えたあとは

待ちに待ったエラキリ!!

たっぷりの薬草を詰めたコットンボールを使った全身オイルマッサージです。





ここ数年、元々大好きなスポーツも色んな事情で出来なくなり、
年齢を重ねたこともあり、すっかり身体の柔軟性を失ってしまいました。。。

腰痛や肩こりは基本。。
もはや痛みを感じないほど酷くガチガチの身体です。

こんな状態にはやはりたっぷりのオイルと血行促進を促す発汗!!

というわけで処方されたのがエラキリでした。

【エラキリの効果効能】
身体の痛み、しびれ、震えの緩和
関節炎、麻痺、痙攣、リウマチ等の病気のケアに
筋肉の強化をし、肌つやを良くする

薬草オイルに薬草コットンボールが合わさる訳ですから

それはもう、贅沢に効きます。

ふんどし一枚になり、マッサージテーブルの上に座ります。

足を前に投げ出した状態のままアビヤンガ。

たっぷりたっぷりオイルを塗り込まれます。

その後2人のセラピストは、オイルの入った鍋を火にかけ
そこにコットンボールを投入。



「ジュージュー!パチパチ!!」

え。。コットンボール揚げてない??

どう考えても熱すぎるでしょ!??

と突っ込む間もなく

セラピストは息のあったシンクロマッサージスタート。

「ひーーー!!!あついいいいい!!!」

思わず飛び上がりそうになりましたよ。。

予想以上の高温コットンボールに驚き。。

ところが、段々熱さが気持良さに変わってくる。

というか、身体が温まって、発汗をはじめると

かなり高温のコットンボールでも熱さをあまり感じなくなります。

ゴリゴリの肩や腰を丁寧にクルクルマッサージ。最高です♡

約45分程でマッサージは終了。

全身薬草エキスと汗まみれ。

これでシャワー浴びたらスッキリする?!!

と思ったのですが、

「ノー シャワー!!」

そうです。トリートメント中は、ノーシャワーです。。

3日間のエラキリ中はシャワー浴びられません。


ちなみに、スネハパナ中からタイラダーラ(薬草オイルのシロダーラ)をすでにスタートしており、こちらはなんと7日間洗髪不可です。

日本にいる時には考えられない程

全身オイルまみれ。

さぞ臭かろう、ベタベタだろうと思いますよね?

それが不思議とまったく臭くないし、肌は意外とさらりとしています。

日中気温が35℃くらいになりますので、

かなり汗もかいていますが、汗臭さもないんです。

アーユルヴェーダマジック?(笑)

6日間毎日たっぷりオイルを染み込ませ、いよいよ7日目、ヴィレチャナ(下剤)で排出です。



2013年2月18日月曜日

ケララでのトリートメント体験〜スネハパナ〜

今年も行ってきました、南インドケララ研修。



今回は現地滞在中の7日間

授業の通訳や生徒さん達のお世話と平行して

自らもトリートメントを受けてきました。


通常は1ヶ月程度かけて行なうもので

これをパンチャカルマ(全身浄化)とはいいません。

受けた内容はほぼ一緒ですが、期間が短いため

簡易の浄化、すなわち「トリートメント」扱いです。


とはいうものの、スネハパナ(油剤内服)からはじまり

最終日にはしっかりとヴィレチャナ(下剤)をかけました。


病院に到着した当日の夜にドクターのコンサルテーションをうけ、

私は「ピッタ」の増悪と貧血が問題と診断されました。

体内に余分にたまった「ピッタ」をできるだけ排出させ

貧血の改善のための組織の強化をあわせる治療の開始です。


日本から10時間近いフライトのあと、

数時間の仮眠をとってケララ入りし、

さらに6時間ちかい電車の旅でクタクタの身体でいきなり翌日から
スネハパナはちょっとした恐怖でした。。

スネハパナとは、早朝の空腹時にギーを飲み、体内へ油剤を染み渡らせ、不調の原因となる「ドーシャ」を排出させるための第一歩なのですが、

これがとってもつらい。。

無塩バターをゴクゴクのむようなものです。

6年前にも体験済みですが、そのときはしばらくギーを見る事すらできなくなりました。(苦笑)



「明日の朝7時ね」


と言われたので、目覚ましもかけずのんびりしていたら。。


翌朝6時過ぎに

「トントン」

とノック。


うそっ!早すぎ!!心の準備できてないっ!!

そんな私の動揺をモノともせず、セラピストはさっさと血圧をはかり

はちまきで目隠しをされました。


右手にライム、左手にステンレスカップを持たされる。


なぜ目隠しをするかというと、ギーを見てしまうと、飲めなくなるから(笑)

しかし、私には見えないということが、余計な恐怖感。。。

心臓が口から飛び出るか、とおもうくらいに心拍数が上がってしまいました。


意を決して一気に飲み込む。

が、、、

喉を通らない(涙)

ライムを含みながら息をとめてなんとか飲み干しました。

その後カップいっぱいのお湯を飲みます。


あとは、数時間、ひたすらお湯を飲み続け、ギーが消化されるサインが出るまで待ちます。


実は私、この後、旅の疲れで、直後になんと寝てしまったのです。

お陰で目覚めた時、恐ろしい事が。。


数時間お湯を飲まずに放置されたギーが胃の中に「でーん」と居座っています。

気持悪い。。

必死にお湯を飲むけど、冷や汗がでるくらい気分が悪い。。


その状態のまま初日の授業へ突入。。

顔面蒼白のまま、同時通訳はなかなか大変でした(涙)

一時間ほど話続けたら、消化器が動き始めたようで、いきなり胃の中が軽くなりました。

ギーを飲んで約5時間程で空腹感。

予備で2時間まって、13時に薄ーいお粥を食べました。


この日のギーの量は50ml。

翌日から25mlづつ増やしました。

初日の辛さがあったので、翌日もドキドキでしたが、スネハパナの時間には胃が活動できるように、5時には目覚ましをかけ、ヨガをし、準備万端。

スネハパナ後も眠らないで、お散歩したり、掃除したり、激しすぎない活動をし続けました。(もちろんお湯は大量に飲む!

おかげで、2日目、3日目、と量は増やされても、消化時間はむしろ早まってくれた気がします。

ドクターは会うたび「お腹すいたよー!」と訴える私に苦笑い。。

3日目は100ml飲んだのですが、通常は12時間かかるところを6時間で空腹になってしまい、とっても困りましたが、無事終了。


3日間終了すると、消化力が高まるだけでなく

心身に軽さを感じ、頭がとってもクリアになりました。


スネハパナの成功した兆候です。



翌日から3日間のエラキリ(薬草コットンボールマッサージ)が始まります。



いつもありがとうございます!
 SAHASRARAのご予約は3月10日までフルとなっております。