2012年9月25日火曜日

アーユルヴェーダのマッサージに必要なもの

今日はアビヤンガ(トラディショナルツイン)の実技授業でした。

ケララのホスピタルで行なわれているアビヤンガと全く同じ手技を学んで頂くのですが、

私たち日本人の「マッサージ 」のイメージから大分ちがう手技に皆さん最初は戸惑われます。



アビヤンガはオイルマッサージという意味ですが、
「揉みほぐし」が第一の目的ではなく、
油剤を身体にしっかりと染み込ませていき、
心身の不要なものを排出させるお手伝いをしていくので、
たっぷりのオイルを大胆なストロークでぐいぐい染み込ませていくような手技になります。

アビヤンガはオイルが命ともいわれ、
マッサージの上手い下手はあまり関係ない、
という見解をもたれる方も多いのですが、

私の意見はちょっと違います。

クライアントさんの身体に溜まって滞ったいらないものを排出するため、
疲労物質を排出してリフレッシュしていただくため、
クライアントさんにオイルを浸透させて頂く(マッサージさせていただく)役割をセラピストが担います。

私たちセラピストは、まずクライアントさんへ心を寄せて、
アーユルヴェーダのハーブオイルを全面的に信頼して
何千年もの歴史と偉大な智慧に敬意を表して
そのオイルの効果を最大限に発揮できるよう祈りをこめてマッサージするのです。

アーユルヴェーダのマッサージで最も重要なのは「技」ではなく「愛」と「知性」だと私は思っています。

実技の授業中、
手技の順番を一生懸命覚えようとする生徒さん達にこの説明をしますと、
それまでぎこちなかった手つきがどっしりと安定し、上手にマッサージをはじめます。

そしてそれぞれにアーティステックにマッサージで表現を始めるのです。


言葉にしなくても、伝わるマッサージ。

身も心も満たされ、余分なものを全部落とし生まれ変わるようなマッサージ。


そんなマッサージ技術を提供できるアーユルヴェーダセラピスト達を送り出したいと思っています。



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